2009年5月25日月曜日

無駄なことか、切り捨てることか

大学時代は、私の陸上観に新しい考え方を吹き込んだ時期でもありました。

例えば、「練習中に声出しをすること」。中学生や高校生だと、集団でのペース走で「頑張っていきましょう!」→「はい!」などという掛け声と返事をするのはよくあることでしょう。しかし、それを大学生でもやるのか、と。実業団などでは見たことがない、大学生のチームでも見ない光景だ、と思ったのは正直な話です。
しかし、「実業団に上がるにつれて、一見競技とは関係の無いようなことはどんどん無くしたがるのが普通。例えば実業団選手だと学校には行かないし、大学生は高校ほど授業は無いし・・・。でも、周りがやっていないことをやったら、絶対に周りより強くなる。そういう意識が大切だ」と、当時監督であった森田桂さんがおっしゃったのを覚えています。強くなろうと思ったら、チームメイトより先にJogに出て、後に帰ってくるくらいの気持ちが必要、相手よりやらなきゃ強くならないよ、ともおっしゃっていました。

どうしても目先のことを考えると、一見競技に関係に「無さそう」、必要が「無さそう」なことは疎かにしがちです。無駄だからいい、切り捨ててもいいことだ、と。
しかし、やっている人に勝つなら、その人以上に何かをやるしかありません。「挨拶なんかしなくても速くなれる」「時間を守らなくてもオレは強い」・・・そう思っていると、いつかそれが自分に帰ってきてしまいます。
一見競技に関係の無いように見えることも、やってみる・やり続けることが大切だと思います。

今週末は県総体になります。
一つでも多く上のラウンドに行けるよう、頑張りたいと思います。

yamazaki